人の家の中まで無断で侵入してくる大胆不敵なネズミは、ゴキブリと同様に厄介な害虫・害獣といえます。
正式には、哺乳類の中でもネズミ目もしくはげっ歯類という種類に分類されます。そして、ネズミ以外にもリスやヤンマアラシ・ビーバーなども同じ種類に属しています。
ここでは、ネズミ目、げっ歯類についてご紹介してみたいと思います。
目次
ネズミ目の特徴
哺乳類全種の約半数を占めるネズミ目
ネズミ目も陸上で生活する哺乳類の仲間になるのですが、4000種類以上もの全哺乳類のうち、ネズミ目だけでも2500種類前後にも及ぶといいます。つまりは、全哺乳類の約半分に相当します。中でもネズミは、我々の日常生活の中において最も馴染みの深い生き物です。
例えば、テーブルの上に食べ物を残したまま寝てしまうと、夜中にどこからか出てきて食べ物を食い散らかしてしまいます。ゴキブリと共に忌み嫌われている害虫・害獣の定番的な存在です。
ただし同じネズミの仲間でも、ハムスターやモルモットなどはペットとして飼われており子供達には大変人気があります。
門歯が伸び続ける
ネズミ目の動物は、上あごと下あごの両方から伸び続ける門歯が最大の特徴として挙げられます。要するに、この門歯で何か物をかじり続けていないと伸び続けていくので、放っておくと口を塞いでしまうのです。
そうしたことから、常に物をかじりながら門歯をすり減らすことで、一定の長さを保っている特殊な生き物でもあるのです。
ネズミが家屋に浸入すると、夜中にどこかの柱をガリガリとかじっている音がよくします。たまに、電線コードをかじられて断線していることすらあります。
ネズミ亜目について
ネズミ亜目とは
ネズミ亜目とは、ネズミ目をさらに細かく分類するために設けてあるものです。例えばネズミ目といえば、リスやヤマアラシなども含まれてしまいます。ところがネズミ亜目となると、リス亜目やヤマアラシ亜目とさらに細かく振り分けることができるので、リスやヤマアラシは含まれずにネズミだけになります。
またネズミ亜目には、家屋に浸入するクマネズミやハツカネズミ以外にも、ハムスターなども含まれます。
ところが、さらにネズミ亜科と細かく分類することもでき、そうなるとクマネズミとハムスターもそれぞれの亜科に振り分けることができます。
ネズミと対照的なハムスター
ネズミもハムスターも同じネズミ亜目です。同じネズミ亜目でも、人に嫌われるネズミもいれば、人に好かれてペットとして飼われているハムスターなど様々です。
ちなみに、ハムスターがペットとして飼われている大きな要因は、手で触れることができたり、怖がらないという点が挙げられます。
ところで、ネズミ亜目をさらに亜科に細かく振り分けられると申しましたが、クマネズミやハツカネズミ・ドブネズミなどはネズミ亜科になります。一方、ハムスターはキヌゲネズミ亜科という分類に振り分けることができます。
ネズミの種類について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をお読み下さい。
ヤマアラシ亜目とリス亜目について
ヤマアラシ亜目とは
ヤマアラシ亜目とは、ネズミ目をさらに細かく分類したものになります。ちなみに世界最大のネズミとも称されているカピバラは、正式にはネズミ亜目ではなくヤマアラシ亜目に分類されます。我々が一般的にネズミといっているクマネズミやハツカネズミとは区別されます。
また、ペットとしてよく飼われているチンチラやモルモットもヤマアラシ亜目に分類されます。従って、モルモットやチンチラもネズミの仲間とはいうものの、正式にはクマネズミやハツカネズミとは区別されるといえるでしょう。
リス亜目
リス亜目とは、げっ歯類の中の一種で、その他にはネズミ亜目とヤマアラシ亜目とがあります。さらにリス亜目は、リス科やビーバー科などに細かく分類することができます。中でもリスやシマリスは、ペットとして飼われていることが多く、人とのかかわりが多い生き物になります。
またビーバーは、カピバラに次ぐ大きな動物で水辺での生活に適応しており、ダムを作ることなどでも知られています。とりわけビーバーの尾っぽは、平たいボートのオールのような形状をしていることから、尾っぽを上下に動かすとどんどん前に泳いで進むことができます。
まとめ
ネズミというと大嫌いな害虫をイメージしますが、同じ仲間の中にはリスやハムスターなどペットとして親しまれている動物も数多くいます。
害虫害獣としてのネズミだけでなくペットもいることから、広い視野に立ってみるということも大切ですね。